2018.12.21

人気着付け講師が教える! 大人のお着物所作レッスン<後編>

大人の女性が身につけたい和装時のエレガントな立ち居振る舞いを紹介する「大人のお着物所作レッスン」。
後編では、着物姿をより美しく魅せるポージング術をお伝えします。

着物を着るとつい嬉しくてSNSに写真を投稿したくなる方も多いのでは? 背筋が曲がっていたり、裾や袖が乱れた状態でピースしている着物姿では、せっかくキレイに着付けをしてもエレガントに見えません。ましてや、SNSでその投稿が拡散されてしまうのは、大人の女性としては避けたいところ。
美しい着物姿を残すために、撮影時に役立つポージング術をマスターしましょう。人気着付け講師・小川千裕先生が徹底指南します!

ちょっとしたコツで着物美人に! 撮影時のポージング術

 撮影前に必ず確認! 着付けのチェックポイント

上前のシワや衿合わせのズレは、肉眼で見るよりも写真で見るほうが目立ちやすいもの。残念な着姿が拡散されないよう、撮影前は下記の5つのポイントをチェックして。

  • 胸もと、おはしょり、背中など、全体にシワがないか
  • 長襦袢の袖が着物から出ていないか
  • 帯締めと帯揚げの結び目が中心で揃っているか
  • 着物の衿と半衿が中心で揃っているか
  • お太鼓のタレは跳ね上がっていないか

 
和装時のポージングのポイント

和装時のポージングの基本は、下記の3つ。これは立っているときも座っているときも同じです。この3つ以外にも、前編でお伝えしたように、肩より高く手を上げる、外股や大股になるのはもちろんNG。さらに、真正面を向かないように注意して。真正面だと体が大きく見えるうえ、あまりエレガントには見えません。
カメラに対して少し斜めに構え、やや内股を作り、流れるようにしなやかなラインを意識しましょう。

  1. 背筋をのばす
  2. 指先を揃える
  3. 膝をつけてやや内股に

 
基本の立ちポーズ&バリエーション

立った姿勢で撮影する場合は、下記の3つのポイントを意識。また、指がバラバラにならないように揃え、手は自然におろしましょう。右手は上前の前あたりに添えると、よりエレガントに見えますよ。

<基本の立ちポーズ>

  1. 左足を少し引き、右足を左足に被らせるように持っていく
  2. 引いた足を少し曲げ、膝同士をくっつける
  3. 少し顎を引き、顔を傾ける
     

<立ちポーズのバリエーション①>
バッグをもつときのポージング。バッグは指先を揃えて左手に持ち、持っていない方の手は自然に下ろします。
 

<立ちポーズのバリエーション②>
帯のデザインや帯結び、ヘアスタイルと、和装は後ろ姿もとてもステキ。後ろ姿を写真に残しておきたい時にぴったりなのが、見返り美人ポーズです。後ろを向いた状態で、右手をすっと自然にのばし、目線は右手の先に。
 

 
基本の座りポーズ&バリエーション

座った姿勢で足元まで映ってしまう場合は、裾まわりがはだけていないかしっかりチェックしましょう。背もたれに寄りかからず浅めに腰かけ、膝をくっつけて座ると姿勢も足元も美しく見えます。手の位置は、5本の指をきちんと揃えること。ぴーんと伸ばすよりも、手でハートの形を作るように指先を揃えて重ねると、より美しく見えます。

<基本の座りポーズ>

  1. 裾まわりがきれいになっているか確認し、膝をくっつけて座る
  2. 両手は指先まできちんと揃えて、ももの上で重ねる
  3. 足先を揃え、やや内側に向ける
  4. 背筋を伸ばす
     

<座りポーズのバリエーション>
衿もとに手を添えると、和装に合ったしなやかな雰囲気に。左手は自然に体の横におろし、右手を衿もとに添えましょう。

撮影前でも間に合う! 着崩れたときの直し方

着崩れてしまったら小物を使って応急処置。お出かけするときは、予備の腰紐やタオルハンカチなどをバッグに入れておくと安心です。

 
裾がずるずると落ちて着たときは…おはしょりの下から腰紐で締め直す

① 予備の腰紐を手に持ち、おはしょりとお太鼓のタレを上にめくる

② 落ちた裾を元の位置に戻すように手で押さえながら、腰紐を前から当てる。後ろで交差してしっかり締め、前で蝶々結びする

③ 結び目はおはしょりの中にしまい、おはしょり、タレを元に戻す

BEFORE

AFTER

 
帯がゆるんで落ちてきたら…タオルで隙間を埋めてずり下がりをブロック!

畳んだタオルやタオルハンカチなどをお太鼓の中に入れ、胴まわりを太くすると応急処置に。帯がずり落ちてくるのを防ぐことができます。

BEFORE

AFTER

着物は視覚的なインパクトが強いだけに、着崩れやポージングのだらしなさが目立ってしまいます。着物が美しく見える所作をマスターして、どんな場面にも対応できる、隙のない上品なお着物美人を目指しましょう!
 

メイク使⽤アイテム

【アイシャドウ】コフレドール ヌーディインプレッションアイズ(01)
【チーク】コフレドール スマイルアップチークスN(01)
【リップ】コフレドール ピュアリーステイルージュ(PK-314)

【ネイル】ルナソル ネイルフィニッシュN(15)

監修 小川 千裕さん
きものカルチャー研究所認定 月島校 主宰
着物サロン~四季~ 着付け講師・着付師・着物コンサルタント

20歳の頃からウェディングコーディネーターとしてグアムで働きはじめ、以来フィリピン、イギリスと数年を海外で過ごす。そうした海外生活の中で、日本文化の奥ゆかしさや着物の美しさに改めて開眼。海外にいる日本人こそ着物を着る機会が多く、着付師を必要としているのではないかと考え、着付けの道を志す。帰国後、日本文化に精通した師匠のもと着付け講師の資格を取得するとともに、礼儀作法や立ち居振る舞い、日本人としての内面の美しさについても学ぶ。現在は、きものカルチャー研究所 月島校にて、初心者からプロの育成まで幅広く着付けの指導にあたっている。

きものカルチャー研究所 月島校 着物サロン~四季~:kimonosalon.com/

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