2018.07.20

フォトレッスン1 スマホカメラでインスタ映え!<写真・基本編>

誰もが簡単に“それなりの写真”が撮れるスマホ(スマートフォン)カメラ…。とはいえ、“インスタ映え”を狙うには、もう一歩進んだセンスのいい写真が撮りたいもの。そこで、スマホカメラを使った静止画(写真)&動画の撮り方をシリーズで紹介。iPhoneXを使って、プロカメラマンも実践している撮影のコツを伝授します。

スマホカメラのメリットといえば、日常の好きなシーンをいつでもどこでも気軽に撮影できる点。さらに、撮った写真をすぐにインスタグラムなどのSNSに投稿できるのも魅力です。
フォトレッスンの1回目は、フォトグラファーの堂谷健悟さんに、数あるSNS投稿写真の中から“選ばれる写真”を撮るための基本的なポイントを教えてもらいます。

スマホカメラで撮影するときに知っておきたいポイント

スマホで撮った写真の仕上がりは多種多様。目指したい仕上がりに近づけるために、まずはスマホカメラの特性をよく理解しましょう。

 
写真サイズを意識

SNSで投稿するときに写真の一部が切り取られたり、縮小されてしまうことがあります。インスタ投稿の場合は、横長サイズより正方形またはやや縦長サイズでの撮影がおすすめ。写真が縮小されずそのまま表示されるため、ひと目で全体像がチェックでき、写真自体の印象度も高まります。

 
シャッターチャンスやアングルに気を配る

明るさや色味のイメージは、スマホの写真機能や画像編集アプリなどを使えば撮影後に加工することができます。一方、シャッターチャンスやアングル(撮影角度)は撮影時にしか調整できないので、明るさや色味よりもシャッターチャンスやアングルに気を配ることが大切。ちなみにスマホカメラのシャッターのタイミングは、ボタンから指を離したとき。押した瞬間に撮れるデジカメや一眼レフとはタイミングが違うので注意しましょう。

 
テーマ性のある写真

テーマを持って撮影、投稿されている写真は、撮影者の表現したいことがダイレクトに伝わり、写真のクオリティが上がります。さらに、写真のテーマに関するハッシュタグを積極的につけることで、SNSフォロワーの増加も期待できるでしょう。

光の扱い方を知ろう

静止画や動画の撮影で、仕上がりに大きな影響を与えるのが光の質(強さ)や向き。光の扱い方を知っていると撮影位置を決める指標になるため、画像のクオリティに安定感が生まれます。

 
光の向き

部屋やカフェなど室内で撮影するときは、自然光で撮れる場所を探してください。被写体の片側から自然光が多く入る窓際のポジションが最適です。ただし、被写体の形や撮影者がイメージする仕上がり感などで適した光は変わります。

同じ被写体であっても、光の当たり方によって仕上がりのイメージが異なります。被写体に当たる「光の向き」は、大きく分けて、次の3つに分類されます。下の説明を参考に自分がイメージする仕上がりに合った光の向きを選びましょう。

サイド光
被写体の横から光が当たっている状態。リンゴの右側から光を当てることで左側に影ができ、立体感がしっかり表れる。

順光
被写体の前面から光が当たっている状態。リンゴの色は鮮やかだが、陰影が少なく平面的に見える。

逆光
被写体の背面から光が当たっている状態。リンゴ全体が黒く写っている。人物写真を撮るときに顔が暗くなるのも同様の現象。


 
光の演出

光を反射(reflection)させる撮影アイテムとして頻繁に利用される白いレフ板。このレフ板の効果的な使い方をマスターしましょう。
 

左側にレフ板を置くことで右側からのサイド光がレフ板に反射。リンゴの左側にあった影が明るくなり、リンゴの全体像がより鮮明に。
 

逆光で暗くなったリンゴの右側だけにレフ板を置いた状態。影で黒く写っていたリンゴの右側が明るくなり立体感が表れる。
 

左右にレフ板を置いて逆光を反射させることで、影になっていたリンゴの表面が明るくなり、赤色が鮮やかに。

フレーミングのコツ

フレーミングとは、被写体をカメラのフレーム内でどう切り取るかといった撮影テクニックの用語です。フレーム(撮影範囲)に何を入れるかはもちろん、被写体をどのアングル(角度)から撮って、どこに配置するか(構図)によって写真の印象は大きく変化します。

 
アングルの違い

撮影位置によって変わる被写体の印象をマスターしましょう。

斜め上
人間の目線に近い状態。被写体の情報が多く、実際のリンゴの形を第三者に伝えやすい。

ふかん(真上)
被写体を真上から見ている状態。凹凸が分かりにくく、被写体が何なのかを伝えにくい。一方で、平面的な印象を生かし、イラストのようなデザイン性のある表現が可能。


被写体を真横から見ている状態。リンゴの輪郭を詳細にとらえることができる。また、被写体の周囲の情報を伝えられるという利点もあるが、被写体自体の印象が薄れる場合も。


 
グリッドを指標にして三分割法で撮影

スマホカメラの画面でグリッド表示をオンにすると、画面を三分割するラインが表れ9つの枠ができます。これが、構図を考えるときの基本となる三分割法。また、三分割法でグリッドが重なる点を交点といい、この交点を目安に被写体を配置することで、人間にとって安心感のある心地いい構図が表現できます。

実際にはさまざまな種類の構図がありますが、まずは交点を意識した基本の構図で撮影してみましょう。
 

フレームの真ん中に被写体を配置する「日の丸構図」
視線が中央に集中しやすく、写真に動きが出にくいことも。ありふれた印象になりやすい構図ともいえますが、あえて真ん中に被写体を配置し視線を中央に誘導する撮影方法もある。
 

被写体に寄ってグリッドの交点に配置
被写体がシンプルな場合は、できるだけ近くに寄ってグリッドの交点に被写体を配置し片側にスペースを作ることで被写体が印象的になり、写真にストーリー性を感じることができる。
 


 
画面構成

被写体が2つ以上ある場合や形が複雑な場合は、背景を出来るだけシンプルにしましょう。どうしてもゴチャゴチャするときは背景に動きをつけたり、極端に寄ったり引いたりしてみると効果的です。
 

左:2つの被写体を真ん中に配置した日の丸構図。
右:2つの被写体の内1点に寄って交点に配置。よりスタイリッシュな印象に。
 

左:真ん中に被写体を配置し寄って撮影。
右:被写体にグッと寄って交点に配置。
 

左:背景に線を入れることで視線の動きを表現。背景のキリッとしたシャープさと被写体の可愛らしさがミックスされ、清潔感のある印象に。
中央:背景にアクセントを加えて被写体のイメージを際立たせる。 
右: 小物をアクセントとして加えて真上から撮影することで、第一印象のインパクトを高める。
 

スマホカメラの特性や撮影の基礎的な技法は理解できましたか? 次回のフォトレッスン2は、外に出てさまざまなシーンをスマホカメラで切り取っていく実践編です。スマホカメラを使いこなして、“インスタ映え”を目指しましょう。

モデル:舩迫 久美

モデルメイク使用アイテム

【アイシャドウ】コフレドール ヌーディインプレッションアイズ(01)
【チーク】コフレドール スマイルアップチークスN(01)
【リップ】ケイト カラーセンサーリップティントN(PK-2)
【ネイル】ケイト ネイルエナメルカラー(SV-1)

監修 堂谷 健悟(どうたに けんご)さん
フォトグラファー

1979年和歌山県生まれ。筑波大学で都市計画を学んだ後、多摩美術大学大学院に進学。2004年、同大学院を修了。広告写真プロダクション勤務を経て、2016年よりフリーランスのフォトグラファーとして活動中。
www.dotanikengo.com/

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