2016.05.11

寝具のキホン2 寝心地を良くする枕の選び方

朝、起き抜けに肩や首が凝っていることはありませんか? もしかすると、枕が体に合っていないせいかもしれません。「寝具のキホン」の第2回目は、正しい枕の選び方を、東京西川・スリープマスターの杉原桃菜さんに教えてもらいます。

体に合う枕の高さって?



枕は寝る時に首にかかる負担を軽減するために使うもの。高すぎても低すぎても、首に負担がかかってしまいます。低すぎる枕で寝ると後頭部が下がって顎が上がる状態になるため、口内の乾燥やいびきの原因にもなります。また、高すぎる枕で寝ると首に負担がかかるだけでなく、首にシワができる原因になることも!

「枕の適切な高さとは、まっすぐ立った時の姿勢を横になった時にもそのままキープできる高さです。壁に背中を当てて真っ直ぐ立ってみてください。この時にできる首と頭の後ろの隙間を枕でぴったりと埋められればいいわけです」(杉原桃菜さん)。
 

真っ直ぐ立った時にできる首と頭の隙間は、こんな感じでできます。「自分が使っている枕の高さが適切かどうかを知る目安は、頭を枕に乗せた時の視線が斜め下に向いているかどうかです。東京西川の枕売り場では専用の計測器(上の写真)で測るサービスを行っているので、機会があったら試してみてください。ただし、これは仰向けに寝る場合の高さで、横向きに寝る時は肩幅に合った高さが必要になります。就寝中は20~30回の寝返りを打つことが理想的なので、仰向け寝と横向き寝の両方に対応できる枕をおすすめしています」(杉原さん)。
 

写真の枕は仰向けに寝た時と左右に寝返りを打った時にそれぞれ高さが合うように、両サイドが高く設計されているもの。「自分が普段使っている枕でも、両サイドの下にタオルなどを入れて高さを調節するのがオススメです。また、枕の高さは敷布団の硬さによっても変わるので、敷布団の上に寝た状態で試してみてください。その時に、枕を正しく当てることも大切です。枕を肩口までしっかり引いて、首にきちんとフィットさせてくださいね」(杉原さん)。
 

枕の素材は色々あります!

枕の素材はさまざまあって、寝心地がいいと思うものを選べばOKです。頭を当てた時の感覚と、寝返りの打ちやすさで選びましょう。

ポリエステル綿…柔らかく、弾力性に優れています。放湿性に乏しく熱がこもりやすいため、週1回の陰干しをオススメします。

ダウンフェザー…吸水性と放湿性に優れています。独特のにおいが気になる場合は週に1度は陰干しして、湿気を飛ばしてください。

低反発ウレタンフォーム…寝姿勢に合わせて変形するため、心地いいフィット感があります。ただし、吸湿性に乏しく、温度による硬度変化を起こしやすいのが難点です。

リラクゼーションフォーム…とても柔らかく、フィット感に富んでいます。ただし、汗に弱いので、暑がりの方や発汗量が多い方はムレやすく感じることがあります。


パイプ…中が空洞になっているため通気性がよく、弾力性と復元力があります。虫やほこりがつかないので衛生的です。


そば殻…接触冷感があって、放熱性に優れています。天然素材なので砕けやすいのが難点で、頻繁に日干しして湿気を取り除く必要があります。

「枕には素材によって耐用年数が違い、パイプは約3~4年、そば殻は約1~2年、その他(上記)の素材は約2~3年です。使い続けると高さが変わってくることもあるので、この耐用年数を目安に枕を見直してください」(杉原さん)。
 

枕カバーは定期的に洗濯しましょう。

枕は頭や顔の皮脂がつくため、とても汚れやすいものです。「枕カバーは2~3日に1回は洗濯して清潔に保ちましょう。また、髪を乾かさずに寝ると、枕に湿気がたまりやすくなります。ニオイの原因にもなるので、髪は乾かしてから寝るようにしてくださいね」(杉原さん)。

何となく選んだ枕をずっと使い続けていた人は、自分の枕が正しく首を支えているかどうかチェックしてみてくださいね!


杉原桃菜

監修 杉原桃菜さん
東京西川・スリープマスター

東京西川・日本睡眠科学研究所認定のスリープマスター。社内で販売員教育を担当するほか、眠りのアドバイザーとしてセミナーや寝具選びのコンサルティングなどを行う。テレビやラジオ、雑誌などでも活躍し、プロのアスリートからも信頼を得ている。
眠りに関する知識や、このページで紹介した寝具の情報は下記の公式ホームページに掲載されています。
東京西川(西川産業):
http://www.nishikawasangyo.co.jp/

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