2016.02.10

テーブルマナー講座2 和食レストラン編

知っていれば安心して食事ができる「テーブルマナー講座」の第2回目は、会席料理をいただく和食レストランでのマナーをご紹介します。
食べ物や万物に感謝する心を所作で表すのが、和食のマナーのポイントです。

予約から入店まで

*日にちと時間、人数、連絡先をきちんと伝えます。この時、メニューのことなどわからないことがあったら聞いても構いません。アレルギーがある場合も、予約時に伝えてください。

*到着が5分以上遅れる時はお店に連絡しましょう。

*基本的にスニーカーはNGです。靴を脱いで上がる席の時は、タイトスカートやロングブーツはやめておいた方が無難。また、春夏にサンダルなどを履いて行く場合、裸足で上がるのはタブー。靴下またはストッキングを持参しましょう。

*帽子をかぶったまま入店するのはタブーとされています。帽子をかぶったまま食事をするのも、もちろん厳禁です!

*目上の方と同席する時は、入り口から遠い席や壁側の席(上座)に座っていただきますが、床の間のある部屋では、その前が上座になります。
 

注文してから食べるまで

*和食レストランの場合は、コースメニューになっていることが一般的。好き嫌いをあれこれ言わないように気をつけましょう。

*お椀の蓋は、開けたら逆さにして卓上に置いてください。卓上を汚さない配慮が大切です。

*銀杏や田楽などの串刺しにしてあるものは、あらかじめお箸で串からはずしてから食べましょう。

*煮物など盛ってあるものは、山を崩さないように上から食べます。残った煮汁は、お椀やお皿を持ち上げて飲んでもOKです!

*一口で食べられないものは、お箸で一口分に切ってから口に入れます。天ぷらなどお箸で切れないものは、かじってもOK。ただし、食べかけたお料理の歯形を人に見えるように置くのはやめてください。
 

*魚を食べる時は上身を食べてから骨をはずし、下身を食べます。ひっくり返すのはNGです。

*お刺身の醤油にワサビを溶いてしまうとマナー違反というわけではありません。最初は溶かないでワサビの香りを楽しみ、後に溶いて2つの味わいにするのもおすすめです。
 
*洋食と違い、和食の場合はメイン皿以外の器は持ち上げてOKです。

*上品な行為と思われがちですが、お箸の下に反対の手を沿える“手皿”は「私は汁をこぼしながら食べます」ということ。素敵なことではありません! 

 
ここで、お箸とお椀の持ち方を確認してみましょう!

 Check1

「お箸を正しくキレイに持てていますか? 」

和食は「箸に始まり、箸に終わる」と言われているくらい、お箸の持ち方は大切です。まずは、普段通りにお箸を持ってみてください。そして、下の写真と比べてみましょう。

お箸の正しい持ち方はこれです!

<箸が閉じている時>
親指、人差し指、中指の3本で、上から1/3くらいの部分を持ち、中指が上下のお箸に触れるようにします。箸先はピタリとつくようにしてください。米粒1つがつまめるかどうかがポイントです。
 

<箸が開いている時>
中指は上の箸の下側についています。薬指で下の箸の下側から支えてください。

※画像提供:日本箸文化協会

 
Check2

「具の入っている汁物を飲む時に、次の4つのイラストの中で正しいお椀の持ち方はどれだと思いますか? 」

A お箸を縦に持ってお椀を持つ
B お箸を横に持ってお椀を持つ
C お箸をお椀の中に入れて持つ
D お箸を置いてお椀を持つ
いつもどのようにお椀を持っているか、思い出してみてください。

正解は C です!
箸先はなるべく人に見せないようにするのがエチケット。また、お椀に入っている具をお箸で押さえられるので、汁をきれいに飲むことができます。
 

その他

*和食は「目で楽しむ料理」と言われています。いきなり食べ始めたりせず、季節を感じて愛でながら食べてください。あちこちにお箸をつけて、食べかけのものだらけになるのは美しくありません。

*和食のコースは1品ずつ運ばれてくる「食い切り型」が一般的。食べるペースを同席している人と合わせるように心がけましょう。お酒を飲む人と飲まない人が同席している場合は、特に注意が必要です。

和食のフルコース「会席料理」は、もともとは室町時代に冠婚葬祭の席でふるまわれたのが始まり。大切なのは、五感を研ぎ澄ませて丁寧に感謝していただくことです。お料理から四季を感じ、色や香りを楽しみながら食べましょう。それが結果的には美しい所作につながります!

監修 小倉朋子さん
食の総合コンサルタント

(株)トータルフード代表取締役。亜細亜大学講師、日本箸文化協会代表、自治体委員も多数兼任している。飲食店のコンサルティングやメニュー開発を行うほか、食事のマナーを広い視野で学び生き方を磨く「食輝塾」を主宰。雑誌の監修やテレビでのコメンテーターとしても活躍中。著書も多数ある。


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