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人気着付け講師が教える! 大人のお着物所作レッスン<前編>

2018.11.30

大人の女性が身につけたい和装時のエレガントな立ち居振る舞い術を2回シリーズで紹介します。1回目は、歩き方や車の乗り方、お食事シーン、お手洗いで役立つ、着物美人に見える所作を人気着付け講師・小川千裕先生に教えてもらいます。

ここ数年、20~30代女性の間で着物人気が高まっています。お正月の近づいたこの時期なら「初詣に着物を着たい!」と考えている人も多いのでは?
とはいえ、着物はとても華やかな分、良くも悪くも目立つもの。歩く姿勢がだらしなかったり、立ち居振る舞いが乱雑だったら、せっかく着物を着てもその魅力を半減させてしまいます。着物ならではの美しい所作と立ち居振る舞いを身に付けましょう。

移動中も視線を意識! タクシーや電車での所作ポイント

●歩く時は…歩幅を小さく内股で。足は床と並行移動

和装の時は、歩幅はやや小さく、足は内股に。指先は揃え、上前(着物を合わせた時に上側にくる左前身頃のこと)を右手で抑えられるよう、ハンドバッグは左手に持ちます。

歩く際には、1本のラインを挟むようなイメージで、床に対して足の裏を並行移動させながら、スッスッと足を伸ばしましょう。ハイヒールのように勢いよく歩こうとするとパタパタと音が鳴りやすくなるので要注意。足の親指に力を入れて歩くと、足と草履が密着して音が鳴りにくくなります。

●NGな歩き方

大手を振る、つま先を外に向ける、大股で歩く、指先がバラバラ、かかとをパタパタ鳴らす……これらはすべてNG! 洋服感覚で歩いてしまうと、このような動きになりがちです。

●タクシーに乗るときは…バッグ→お尻→脚の順で

片足をあげて勢いよく乗り込むのは、言うまでもなくNG。着物の裾がはだけやすくなるだけでなく、何よりエレガントに見えません。

まずはバッグや手荷物をシートの奥に置き、そしてシートの端に腰をかけます。

上半身を車内に入れたら、腰を軸にして揃えた足を上げながらくるっと回転して乗り込みましょう。帯がつぶれてしまうので、背もたれは使わないこと。浅く腰をかけて、車内の取っ手などをつかんで体を支えます。降りる時は、乗り込む時と逆の順序で。

●電車では…つり革でなく、手すりを掴む

和装時は、腕を高く上げないことが基本。着崩れしやすくなるのはもちろん、中に着ている襦袢や肌着が見えてしまい美しくありません。
電車で移動する際、座席が空いていない場合は、つり革ではなく手すりにつかまるのがおすすめです。やむを得ずつり革をつかむ場合は、二の腕が見えすぎないように反対の手で袖口を押さえましょう。

乾杯は? クロスはどうかける? 食事の席での所作ポイント

●乾杯シーンでは…袖を持って、グラスは低めに

「カンパーイ!」と腕を高く振り上げるのは、もちろん×。グラスを持つ手とは反対の手で袖のたもとを押さえると、二の腕が丸見えになるのを防ぐことができ、品良く見えます。グラスは顔よりやや低い位置で控えめに。

●お食事シーンでは…胸元や帯にハンカチをかける

カジュアルなホームパーティや友人とのお出かけなど、かしこまった席でなければ、ハンカチやクロスを胸元や帯に挟み込み、汚れから着物や帯を守ります。ただし、結婚式などフォーマルな席では、ナプキンを二つ折りにして輪を手前にし、膝の上にかけましょう。

クリップがあれば安心! お手洗い時の所作ポイント

●裾や袖を汚さないためには…トイレに入る前に裾をめくっておく

着物に慣れていないと、いちばん心配になるのがトイレに入る時。着物を汚してしまわないようにするには、裾をきちんとめくっておくことが大切です。

まずは着物を1枚ずつめくり、帯の上でまとめ着物クリップで留めます。同じ要領で、長襦袢、裾よけも1枚ずつめくり、着物クリップでしっかりと留めましょう。こうすることで膝丈スカートのような状態になり、着物を汚れから守ることができます。
お手洗いが済んだら、裾よけ、長襦袢、着物の順に、1枚ずつ下ろし、裾をきれいに揃えましょう。

振袖の場合は、袖を腕にぐるぐると巻きつけるか、背中の帯の上でひと結びしてもらうと床につくのを防ぐことができます。着物クリップで抑えてもよいでしょう。着物クリップは、なければ洗濯バサミでも代用可能です。バッグにひとつ入れておくと、いざという時に便利です。

和装が辛いと感じてしまう要因のひとつは、洋服と同じ動きをしてしまうから。和装には和装に合った立ち居振る舞いがあり、それができるようになると、歩いている時も座っている時も食事をしている時も、不思議とラクに感じられます。ここで紹介したポイントを心がけるだけで、より着物姿が洗練されますよ。

大人のお着物所作レッスン後編は、着姿をより美しく魅せるポージング術を紹介します。

メイク使用アイテム

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監修 小川 千裕さん

きものカルチャー研究所認定 月島校 主宰
着物サロン~四季~ 着付け講師・着付師・着物コンサルタント

20歳の頃からウェディングコーディネーターとしてグアムで働きはじめ、以来フィリピン、イギリスと数年を海外で過ごす。そうした海外生活の中で、日本文化の奥ゆかしさや着物の美しさに改めて開眼。海外にいる日本人こそ着物を着る機会が多く、着付師を必要としているのではないかと考え、着付けの道を志す。帰国後、日本文化に精通した師匠のもと着付け講師の資格を取得するとともに、礼儀作法や立ち居振る舞い、日本人としての内面の美しさについても学ぶ。現在は、きものカルチャー研究所 月島校にて、初心者からプロの育成まで幅広く着付けの指導にあたっている。
きものカルチャー研究所 月島校 着物サロン~四季~:
kimonosalon.com/

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